キュアジェット(CUREjet)
キュアジェット(CUREjet)は韓国で開発された機器で、独自の高速ジェット噴射技術により、適切な皮膚の深さに、薬剤を広範囲に届けることが可能となります。
(お肌の断面図)
従来の手打ちなどでは難しかった、皮膚表層へも薬を散布することができます。
また、マイクロサブシジョン効果により、従来治療が難しかったクレーター治療にも可能となりました。
↓↓キュアジェットのしくみ・実際の施術風景・痛みなどを動画で検証してみました↓↓
<ニキビ跡の種類>
ニキビ跡(クレーター)の種類は大きく分けて、上記の3種類に分類されます。
ローリング→ボックス→アイスピックの順に治療が難しいですが、アイスピック型のクレーターに対しても、サブシジョン効果を出すことができるため、治療効果を期待することができます。
※サブシジョンについて
、
ニキビが長期間できていると、図のように皮膚と皮膚の下の組織が固くひっついてしまいます(癒着といいます)。これによって、皮膚が下にひっぱられてしまい、お肌の凹み(クレーター)となります。
サブシジョンは、この固くなった癒着を切断することによって、クレーターを上に持ち上げる治療です。
キュアジェットはジェットの力により、この癒着を切断することができます。
Ⅰ.キュアジェット(CUREjet)がオススメな症状
・ニキビ跡(クレーター)
・毛穴の開き
・額や眉間・ほうれい線・首などの刻まれたシワ
・小じわ
なかなか治療が難しいといわれていたこのような症状がある方にキュアジェットはオススメです。
Ⅱ.キュアジェット(CUREjet)の2つのモード
①コンタクトモード
コンタクトモードは、クレーター(ニキビ跡)、きずあとのくぼみ、刻まれたシワ、水ぼうそうの跡などに効果的です。
ノズル(薬剤が出る先端部分)を皮膚に軽く接触させてから、導入したい部位にピンポイントに薬剤を導入していきます。
瘢痕組織を切断するマイクロサブシジョン効果や、皮膚がコラーゲンなどを産生するリモデリング、また導入薬剤の効果により、お悩みを解決していきます。
(緑:皮膚の断面図、黄色:薬剤)
②トーニングモード
トーニングモードは肌育治療(肌質改善・毛穴のひきしめ・トーンアップ)に効果的です。
ノズルをお肌から離してお肌全体に噴射し、広範囲に薬剤を導入していきます。
「肌育はしたいんだけど、ジュベルックの手打ちが痛かった…」
「針を刺されることに抵抗がある」
など、手打ちより痛みが少ないため、そのような経験がある方にはオススメの治療となります。
Ⅱ.使用薬剤について
当院では、ジュベルック(Juvelook/PDLLA製剤)とミラクルH(PCL製剤)を使用しています。
①ジュベルック(Juvelook)
ジュベルックは、ポリ乳酸(PDLLA)で、お肌の内部にある線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成を促す働きがあり、注入後は1~2年かけてゆっくり水と二酸化炭素に分解されていきます。そのため、即効性はありませんが、ポリ乳酸の働きにより、長期にわたり、効果の持続を期待することができます。
①ミラクルH
ミラクルHは“PCL(ポリカプロラクトン)20%“と“ヒアルロン酸”が配合された注入剤で、コラーゲンブースターと呼ばれています。
※PCL…完全生体吸収性の医療用ポリマーで、医療業界においては、吸収糸(溶ける糸)として広く使用されています。FDA(米国食品医薬品局)の承認、CEマーク(欧州)の取得を受けており、高い安全性が証明されています。真皮内に注入することで、コラーゲンの生成を促し、ゆっくり体内に吸収されていきます。
ミラクルHに配合されているヒアルロン酸は保水力が高く、注入直後からのもちもち肌を実感することができます。
またPCLにより、お肌を内側からふっくら持ち上げる効果があるため、約1ヶ月後からのお肌のハリ感を感じることができ、繰り返し施術を受けることにより、小じわや開いた毛穴の引き締めも期待できます。
Ⅲ.効果例
①
ニキビ跡クレーターや赤みが軽減していることがわかります。
施術名:キュアジェット ジュベルックを月に1回 計2回
リスク:一時的な赤み、むくみ、内出血
費用:メーカー提供資料
②
こちらもニキビ跡クレーターや赤みが軽減しています。
施術名:キュアジェット ジュベルック1回
リスク:一時的な赤み、むくみ、内出血
費用:メーカー提供資料
QA
Q.施術時間はどのくらいでしょうか。
A .コンタクトモードは範囲によって変わりますが、数分で終わります。また、トーニングモードは全顔で30分程度です。
Q.麻酔は必要でしょうか。
A .コンタクトモードもトーニングモードも麻酔なしで行うことも可能ですが、痛みが心配な方は麻酔クリームをオススメいたします。
Q.何回施術が必要ですか。
A .期待した効果を実感する回数は個人差がありますが、一般的には、コンタクトモードは1-3か月おきに3回、トーニングモードは1か月おきに3~5回をオススメしています。
Q.メイクや洗顔はいつから可能でしょうか。
A .施術部位の洗顔やメイクは翌日から可能です。また、当日の入浴は控え、シャワーにしておきましょう。
Q.ダウンタイムや合併症はありますか。
A .ダウンタイムは、内出血や赤みが1週間程度、多少のむくみが3日間程度おこります。また、施術後はかさぶたができる可能性がありますが、自然にとれていきます。
また、合併症として、一時的な色素沈着や毛包炎などが考えられます。
未承認機器等の表示
未承認医療機器等であることの明示
キュアジェットは医薬品医療機器等法上、未承認医療機器です。
入手経路等の明示
韓国のバズバイオメディック会社から個人輸入しています。
個人輸入された医薬品等の使用によるリスクに関する情報はこちらをご覧ください。
国内の承認医機器等の有無の明示
国内において承認されている医薬品はありません。
諸外国における安全性等に係る情報の明示
韓国KFDA(食品衛生医薬品局)にて注射式シリンジ/液状の薬液を磁力やバネで噴霧し、皮膚に通して注入する装置として安全性が認められています。
本ページを監修した医師
藤澤空彦
経歴
2009年 九州大学医学部医学科卒業
2022年 Olino美容外科・美容皮膚科開業
所属学会・資格
日本美容外科学会 正会員
BOTOX VISTA®認定医
ジュビダームビスタ®認定医